本日は、全館空調の「YUCACO」という商品の研修へ参加してきました。
YUCACOシステムはどのようなものなのか?
YUCACOシステムは、部屋を暖める・冷やすというより、1年を通して家の中を一定の温度に保ち続けるということです。どのようにして家中に風を送るかというと、二階に畳1枚分のスペースの空調室を作り、その中に設けたエアコンは常に温度を維持して稼働し続け、空調室から約12個ほどの送風ファンによって小屋裏や壁の中のダクトを通って二階の各部屋や基礎に一定の温度に保たれた空気を送ります。
POINT① 空調室
小屋裏などに設けられた空調室で、各部屋から戻ってきた空気に、外からの新鮮な空気をミキシングします。その空気は空調室に入る前にフィルターで浄化されます。また、外気については熱交換器を通すため温度と湿度もある程度調整されています。ミキシングされた空気はDCファンにて全室に供給さてます。
POINT② エアコン&DCファン
空調室には家庭用のエアコンと小型高性能DCファンが備え付けられています(40坪の延べ床面積の建物に14畳用エアコンが標準)。フィルターで浄化された空気は、エアコンで温度と湿度を調整します。つまり、この部屋できれいで心地いい空気をつくるわけです。
※住宅の条件などによってエアコンの大きさは変化します。
POINT② ガラリ
新鮮な外気は、PM2.5(97%)まで除去するフィルターを通して空調室に導入され、室内の循環空気と混合、エアコンで調温された後、各部屋に換気グリルから給気されます。
POINT② 熱交換ユニット
YUCACOシステムでは第一種熱交換換気システムを採用しています。第一種熱交換換気システムとは 屋外の新鮮な空気を取り入れる時に熱交換器を介して排気する室内空気の温度との間で熱交換を行い室内の温度に近づけて空気を取り入れる方法です。
第一種換気として、通常の家庭用エアコンを使用するため、将来のメンテナンスコストを大幅に下げられるというメリットがあります。
なぜメンテナンスコストが下がるのか...
某ハウスメーカーで使われている〇空調を例えると、将来のメンテナンスで機械自体をすべて交換となると百万円以上はかかるかもしれませんが、YUCACOシステムはエアコンを取り換える費用となるので低コストで将来のメンテナンスを行えます。
デメリットとすれば、空調室やダクトスペースを設けないといけませんので、必要な大きさだけ床面積を確保しないといけませんが、他の全館空調システムも同様になります。
ハウスフィットでは、第一種換気ではYouTubeでも有名な松尾設計室でが提案している「小屋裏・床下エアコン」を取り入れてお客様にもご提案させていただいていますが、これからはYUCACOシステムも第一種換気の選択肢として採用していきます。